1TB月額834円+Windows感覚で操作!誰でも使える最安クラウドストレージ完全ガイド

お勧め

このポストを見て、凄く有用だと思いました。S3のストレージをWindowsのファイルエクスプローラのように使えるのは安いファイルストレージになるのではないか? と。

そこで、さらに、本当に既存のファイルストレージサービスと比べて安くなるのか調べて見ました。

はじめに

ファイルストレージとしてクラウドサービスを検討する際、多くの方が「コスト面でどのサービスが最適なのか?」という疑問を持たれるでしょう。

本記事では、AWS S3Google Drive、そして近年注目を集めているWasabiの3つのクラウドストレージサービスについて、料金体系からメリット・デメリットまで正直に比較します。さらに、ファイル管理を簡単にするS3 Browserとの連携についても、隠れた条件も含めて詳しく解説します。

重要な注意:Wasabiの「月額834円」や「Windows感覚」という表現には、知っておくべき重要な条件があります。この記事では、それらの条件も含めて正直にお伝えします。

各サービスの概要と特徴

AWS S3(Amazon Simple Storage Service)

AWS S3は、Amazonが提供するオブジェクトストレージサービスで、クラウドストレージ分野では世界最大級のシェアを誇ります。

主な特徴:

  • 99.999999999%の高い耐久性
  • 豊富なストレージクラス(標準、低頻度アクセス、Glacierなど)
  • 他のAWSサービスとの連携が容易
  • 従量課金制でスケーラブル

料金構成要素:

  • ストレージ容量:月額$0.025/GB(東京リージョン、最初の50TB)
  • リクエスト料金:GET 1,000回あたり$0.0004、PUT/POST/COPY 1,000回あたり$0.005
  • データ転送料金:毎月最初の100GBは無料、その後$0.114/GB

Google Drive(Google One)

Googleが提供する個人・法人向けクラウドストレージサービスです。

主な特徴:

  • 無料で15GBまで利用可能
  • シンプルな定額制料金
  • Gmail、Googleフォトと容量を共有
  • ファミリープランで最大5人まで共有可能

料金体系:

  • 無料:15GB
  • 100GB:月額$1.99
  • 2TB:月額$9.99

Wasabi Hot Cloud Storage

2015年に設立されたアメリカ・ボストンの企業が提供する次世代クラウドストレージサービスです。

主な特徴:

  • AWS S3完全互換API
  • データ転送料・APIリクエスト料金が条件付きで無料
  • 他社比最大80%の低価格(条件あり)
  • 99.999999999%の高い耐久性

料金体系(重要な条件あり):

  • 基本料金:1TB 月額834円(税込)〜
  • ⚠️ 重要な条件:
    • 最低利用料金:1TB未満でも1TB分の料金が発生
    • 最低課金期間:ファイルごとに30日間の最低課金
    • データ転送無料の条件:月間ダウンロード量が保存容量以下の場合のみ

詳細コスト比較

容量別月額料金比較表

容量AWS S3(東京)Google DriveWasabi
100GB約$2.50+$1.99約834円(1TB分課金)
1TB約$25.60+$9.99約834円
2TB約$51.20+$9.99約1,668円
5TB約$128+要問合せ約4,170円

注意:

  • S3は追加のリクエスト・転送料金が別途発生
  • Wasabiは100GB使用でも1TB分の料金が発生
  • Wasabiのデータ転送無料は条件付き

Wasabiの隠れた条件を詳しく解説

1. 最低利用料金の影響

実際の使用量    →  課金される容量  →  月額料金
100GB使用      →  1TB分課金      →  834円
500GB使用      →  1TB分課金      →  834円  
1TB使用        →  1TB分課金      →  834円
2TB使用        →  2TB分課金      →  1,668円

結論:1TB未満の利用では、実質的に割高になる可能性があります。

2. 最低課金期間(30日)

  • ファイルをアップロード後、3日で削除しても30日分の料金が発生
  • 頻繁にファイルの更新・削除を行う用途には不向き
  • 長期保存が前提のサービス設計

3. データ転送「無料」の条件

無料でダウンロードできる上限 = 保存しているデータ容量

例:1TB保存している場合

  • 月間1TBまでのダウンロード → 無料
  • 月間1TBを超えるダウンロード → ポリシー違反の可能性

S3 Browser:直感的なファイル管理ツール

S3 Browserとは

S3 Browserは、Amazon S3やS3互換ストレージサービス用のWindows専用クライアントアプリケーションです。コマンドラインでの操作が不要で、Windowsエクスプローラーのような直感的なGUIでクラウドストレージを操作できます。

主な機能と特徴

🖱️ 直感的なGUI操作

  • Windowsエクスプローラーと同様の使い勝手
  • ドラッグ&ドロップでファイル操作
  • プレビュー機能で画像や動画をその場で確認

📁 豊富なファイル管理機能

  • フォルダの作成・削除・移動
  • 複数ファイルの一括操作
  • ファイルの検索・フィルタリング
  • 詳細な権限設定

🔄 同期・バックアップ機能

  • フォルダ同期で自動バックアップ
  • スケジュール機能で定期実行
  • 差分同期で効率的な転送

⚠️ 料金体系(重要)

  • 個人利用(非商用):完全無料
  • 商用利用:Pro版ライセンス購入が必要(約$50買い切り)
  • 1ライセンス = 1台:複数台での利用には台数分のライセンスが必要
  • 大規模導入時の注意:企業での大規模導入では台数分のライセンスコストを考慮する必要あり

WasabiとS3 Browserの連携

完全対応を実現

S3 Browserは、Wasabiでの使用が公式に認定されており、完全に対応しています。AWS S3と全く同じ操作感でWasabiを利用できます。

簡単な設定方法

  1. S3 Browserのダウンロード・インストール
    • 公式サイトから無料ダウンロード
    • Windowsに簡単インストール
  2. Wasabiアカウント設定
    • Account Type: “S3 Compatible Storage”を選択
    • エンドポイント:https://s3.ap-northeast-1.wasabisys.com(東京リージョン)
    • アクセスキーとシークレットキーを入力
  3. 接続完了
    • 設定完了後、即座にWasabiストレージにアクセス可能

「Windows感覚」の正しい理解

重要な注意:S3 Browserによる「Windows感覚」は、ファイル管理のみを指します。

  • できること: ファイルのアップロード・ダウンロード・管理
  • できないこと: Windowsアプリケーションの実行、完全なデスクトップ環境

これは、Windows 365のようなDesktop as a Service (DaaS)とは全く異なるサービスです。

各サービスのメリット・デメリット

AWS S3

メリット:

  • 豊富なストレージクラスで最適化可能
  • AWSエコシステムとの完璧な連携
  • 圧倒的な実績と信頼性
  • 豊富なドキュメントとコミュニティ

デメリット:

  • 複雑な料金体系で予算計画が困難
  • 小容量〜中容量では割高
  • データ転送料金が高額

Google Drive

メリット:

  • シンプルな定額制で予算計画が容易
  • 15GBの無料枠
  • Googleサービスとの連携
  • ファミリープランが利用可能

デメリット:

  • 大容量での選択肢が限定的
  • ビジネス用途では機能が限定的
  • プログラムからの利用は制限あり

Wasabi

メリット:

  • 大容量利用時の圧倒的な低価格
  • AWS S3完全互換で移行が容易
  • 条件内でのデータ転送・API利用が無料
  • 高速なパフォーマンス

デメリット:

  • 最低利用料金により小容量では割高
  • 最低課金期間(30日)の制約
  • データ転送無料の条件制限
  • 比較的新しいサービスで実績が少ない
  • 日本語リソースが限定的

用途別推奨サービス

💾 個人利用・小容量(〜500GB)

第1推奨:Google Drive

  • 理由:15GBの無料枠、シンプルな料金体系
  • Wasabiは最低利用料金により割高

💼 中容量ファイルストレージ(1TB〜5TB)

推奨:Wasabi + S3 Browser(条件を理解した上で)

  • 理由:真の低価格、ただし各種条件を十分理解すること
  • 個人利用ならS3 Browser無料

🏢 大容量・長期保存(5TB以上)

推奨:Wasabi + S3 Browser

  • 理由:大容量での圧倒的コストメリット
  • 長期保存で最低課金期間の影響が小さい

☁️ AWSエコシステム内での利用

推奨:AWS S3

  • 理由:他のAWSサービスとの完璧な連携が必要な場合

💿 バックアップ・アーカイブ用途

推奨:Wasabi + S3 Browser

  • 理由:低価格、長期保存での条件デメリットが小さい
  • データ転送頻度が低ければ制限に引っかかりにくい

総合評価とコスト試算

推奨する導入パターン

🎯 最優先推奨:個人利用・1TB以上

→ Wasabi + S3 Browser

  • 理由:S3 Browser無料利用可能、真のコストメリット
  • 条件:各種制約を理解し、長期利用が前提

💼 中規模ビジネス利用

→ 総コスト試算後に判断

  • Wasabiストレージ費用 + S3 Browser Pro版ライセンス
  • 利用パターンが条件に適合するか検証必要

🏠 個人利用・小容量(〜500GB)

推奨:Google Drive

  • 理由:Wasabiの最低利用料金により割高

実際のコスト試算例

ケース1:個人利用、2TB、長期保存メイン

  • Wasabi: 約1,668円/月(条件クリア)
  • Google Drive: 約1,500円/月
  • S3 Browser: 無料(個人利用)
  • 結論: ほぼ同額だが、Wasabiが若干高い

ケース2:小規模企業、5TB、定期バックアップ

  • Wasabi: 約4,170円/月
  • S3 Browser Pro: 約$50(買い切り)
  • AWS S3: 約15,000円/月〜
  • 結論: Wasabiが大幅に安価(条件適合の場合)

最終結論

正直な評価

Wasabiは確かに安価ですが、万能ではありません。

  • 1TB以上の大容量利用では真のコストメリット
  • 長期保存・アーカイブ用途に最適
  • ⚠️ 小容量利用では割高になる可能性
  • ⚠️ 頻繁なデータ更新には不向き
  • ⚠️ データ転送量の制限に注意が必要

選択の指針

  1. まず自分の利用パターンを明確にする
    • 保存容量、アクセス頻度、保存期間
    • データの出し入れ頻度
  2. 各サービスの条件を十分理解する
    • 最低利用料金、最低課金期間
    • データ転送無料の条件
  3. 総コストで判断する
    • ストレージ料金だけでなく、ツールのライセンス料も含める
    • 年間・複数年での総コスト試算

最終推奨

クラウドストレージ選択で迷ったら:

  1. 500GB未満Google Drive
  2. 1-5TB、長期保存Wasabi + S3 Browser(条件理解必須)
  3. AWS連携必要AWS S3
  4. 企業・大規模専門家と相談して詳細試算

重要:どのサービスも一長一短があります。魅力的な宣伝文句に惑わされず、自分の利用パターンに最適なサービスを選択することが最も重要です。


本記事の料金情報は2025年6月時点のものです。最新の料金については各サービスの公式サイトをご確認ください。特にWasabiの各種条件については、契約前に公式サイトで必ず最新情報を確認してください。

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